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ブログ「らふらく」でおすすめしてたベンチャー、スタートアップの採用、求人を確認してみます(どれくらい大きくなってるかとか)。it,web,ネット系の人は要チェック

フリークアウトの事業と採用が3年前と比べてとんでもないことになってる件

こんにちは。タクスズキ(@TwinTKchan)です。

 

過去にブログでおすすめしていたスタートアップ、ネットベンチャーの今を調査するシリーズの第二弾。今回は、フリークアウトをチェックしてみます。

 

3年前、大型の資金調達をしていた会社はどれくらい進化しているのでしょうか。(ちなみに、社名の「freak out」とは、「度肝を抜くこと」らしいです)

フリークアウト佐藤さんの名言がすばらしい

なお、3年前はこんな感じで紹介していました。

広告配信プラットフォームを提供するFreakOut。この分野で、これだけの金額を調達したという話は聞いたことがないです。これから、期待が集まる会社ですね。
なお、フリークアウトの佐藤さんは「10秒〜5分ぐらいの可処分時間はそもそもスマホの登場によって創出されたカテゴリ」などの名言を残すほどに、Twitterで話題になっている人です。 今後も名言を聞くためにも、ぜひフォローしてみてください。

参照:株式会社クラウドワークス、freakoutなどイケてるスタートアップ7社に注目!求人を出す企業も 本文で触れてますが、フリークアウトだと特に佐藤さんが有名で、ビジネスをやる上で参考になる言葉を数々残しています。

事業の伸びがえげつない、オフィスも

このフリークアウト、何をやっている会社かというと、広告配信事業をやっている会社なんです。以下のような感じで。 f:id:good510:20161011124517p:plain 広告を出したい広告主からお金をもらって、その広告効果の高そうなメディアに配信します。そして、クリックに応じてメディアにお金を配分するという感じですね。

 

フリークアウトとしては、広告主からもらったお金から配信手数料としてもらって、メディアにお金を払います。(差分で儲けるビジネスです)

RTBはオークションと捉えておこう

フリークアウトの事業を調べると、RTBという言葉が出てきますが、これはオークションのようなシステムで広告の単価を決めることです。

 

RTB(Real Time Bidding)、つまりリアルタイムに入札する(Bidding)ということです。広告主が希望する広告単価を設定しておいて、競りに出し、条件が合致したタイミングでメディアに広告が配信されるようになっているんです。

 

これは、フリークアウトを知る上で必ず知っておくべきことなので、把握しておきましょう。

配信だけでなく、分析もやっている

フリークアウトの事業は広告配信だけにとどまりません。広告を配信して得られたデータの分析も行っているんです。

 

そのデータを企業に提供して、マーケティングに活用してもらってるんですね。 広告は、ターゲティングによって性別、年齢、趣味・趣向、地域を絞って配信できます。

 

そうやって配信した広告がどれくらいクリックされたか、クリック先で購買につながったかがわかれば、企業は商品開発などに活かせるんですよ。

 

例えば、Aというお菓子の広告が20代前半の男性によくクリックされたと分かれば、その層にもっと訴求していけばいいとわかります。

 

また、20代前半の男性向けに新商品を開発することだってあるでしょう。このようなデータから得られた分析もフリークアウトは行っているんです。

オフライン(イベントなど)のデータも集める

こうしたユーザーの行動データはネット上のもの(オンライン)だけにとどまりません。ネットを離れた日常生活(オフライン)からもとってきているのです。

 

そのために、イベントアプリ「ForYou」をリリースして、位置情報を使ってユーザーのオフラインの行動データも集めています。 これもまた、配信、分析で使うわけですね。

ネイティブ広告の配信も

フリークアウトは他にネイティブアドの配信も行っています。なお、ネイティブアドの詳しい記事は以下を参照されたし。

 

参照:ネイティブ広告(アド)配信サービス「logly lift」の効果は?事例と共に紹介

 

以下のように配信しています。 f:id:good510:20161011131504p:plain

PCによるネット閲覧が多かった時代はバナー広告がが主流だったんですが、スマホ時代になるとそのフォーマットが合わなくなってきました。

 

その理由は、バナーが狭い画面の邪魔になってしまうからですね。 なので、邪魔にならないようにスマホの画面に馴染む広告のフォーマットが必要だったわけです。

 

それがフリークアウトの提供しているネイティブアド。 このように、いろんな広告商品の販売をして、事業を伸ばしているのがフリークアウトという会社なのです。

マザーズ上場を果たす

このように事業を展開するフリークアウト。僕が記事を書いた後にビッグニュースがありました。それがマザーズへの上場。2014年の5月のことでした。

 

ちなみに、創業者を除いた主要株主には、松山太河さんのクロノスファンド、ジャフコ、YJ Capitalなどがあるようです。

提携でぐんぐん伸びている

上場後も勢いは衰えることなく、大手と提携して、広告配信事業を伸ばしています。

 

最近だと、フリークアウトの提供する配信サービスを通じて、広告主がLINEに広告を出せるようになったというニュースがすごかったです。(これができるのはフリークアウトのみ)

 

これによって、広告主はフリークアウトが独自に持っている性別・年齢・ 興味関心などのデータを活用した広告配信ができるようになります。

 

あと、都内最大手のタクシー会社である日本交通グループのJapanTaxi株式会社と合弁会社を作るというニュースも衝撃的でした。

 

この会社では、タクシー車内への広告配信を目指すそうです。オリンピックに向けて訪日外国人が増え、タクシーが利用される機会も増えるでしょうから、これは将来性のある事業ですね。

 

あとは、台湾に子会社を作ったり、イベントアプリと提携してイベントへの集客をサポートする広告を配信したり、と事業領域を広げています。

売り上げも順調に推移

決算資料を見る限り、売り上げも伸びているので、勢いのある会社で働きたい方には今もおすすめできる企業になっていますね。

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採用は、特に新卒がすごい

採用に関しても、度肝を抜くフリークアウト。僕が驚いたのが、新卒採用を始めるタイミングがめちゃくちゃ早くても募集を締め切るのもめちゃくちゃ早かったこと。

 

参照:フリークアウトの採用サイト

 

確か、他の企業が採用活動をする前に新卒採用を終わらせていましたね。

 

なお、新卒採用ではJOBを設けていて、それをこなした上で良かった人に内定を出すシステム(JOBまでに面接などあり)

 

このようにして優秀な人を採用しているんです。

中途採用で募集している職種

また、一般的な中途採用もフリークアウトのはちょっと変わっています。「中途」でなく「既卒」という言葉を使って人を募集しているんですよ。

 

そこで募集している文系職種がこちら。

 

・デジタルマーケティングプランナー

・プラットフォームセールス

・アカウントエグゼクティブ

 

デジタルマーケティングプランナーの求人情報

こちらの職種の条件は以下のとおり。

【歓迎スキル・経験】 デジタルマーケティングに関わる基本的な知識をお持ちの方
【求める人物像】
# KPI 分析と改善行動を高速で回す能力
# 論理的な思考力
# 仮説を定量データにより検証、改善していくイテレーション能力 

なお、年収は文系職種であればすべて同じでしたね。

想定年収(給与詳細) 年収360万円~700万円以上可 + インセンティブ(年4回)+ 業績連動給(年2回) ※スキル・経験・前職給与を考慮し優遇いたします
◆昇給:年4回

ベンチャーらしく、成績によって年収は大きく変動するようです。

プラットフォームセールスの求人情報

【必須スキル・経験】 法人営業経験をお持ちの方
【あると望ましい経験・能力】 Web広告営業経験又はメディアプランニング経験 アドテクベンダーでの代理店セールス経験

アカウントエグゼクティブの求人情報

【必須スキル・経験】 法人営業経験をお持ちの方
【求める人物像】 # 論理的な思考力 # 幅広い業態、業容、ビジネスに関する好奇心 # 急速に変化する事業環境に対応するストレス耐性

技術職も募集中

技術職では、プロダクトマネジャー、webアプリケーションエンジニア、ファンデーションエンジニア、インフラエンジニア、データマイニングエンジニアを採用中。

 

求める技術はそれぞれで異なるので、採用サイトで確認してください。なお、年収などの条件は技術職というくくりで共通。

想定年収(給与詳細) 年収420万円〜700万円以上可能+業績連動給(年2回) ※スキル・経験を考慮し優遇いたします
■昇給:年2回 勤務時間 裁量労働制

こちらも自分の腕次第で上がっていくようです。

平均年収は668万円

では、年収などの情報も書いておきますか。 フリークアウトの平均年収は、668万円。従業員数は単独だと109人、連結だと129人。平均年齢は30.2歳。

 

参照:(株)フリークアウト【6094】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンス

 

この規模の会社でこの年収は相当高いですね。

福利厚生もいい感じ

なお、フリークアウトは福利厚生も充実しています。フリーランチ/フリースナック/フリードリンクがあるんですよ。

 

これは、社員2人以上でランチにいくと、ランチ代全額を会社に負担してもらえるそうです。コミュニケーションを大切にしてほしいという思いがあるそう。

 

あとは家賃補助。徒歩圏内5万円、3駅以内で2.5万円の家賃補助をもらえます。これは僕が働いていたIT(web)のベンチャーにもありましたね。

 

ちょっと変わっているものだと、OSS コミッター手当があります。これは、エンジニアがオープンソースにコミットして一定の成果を出すと月に3万円支給されるというもの。

 

これによって技術力の向上を狙っているそうです。

 

さらに、Googleのような「Tech Day」という福利厚生も。これは2週に1度、金曜日に自由に課題設定して仕事をするというもの。 やりたい仕事を自分で決めて、それをこなすというわけです。

 

このように、他の企業にはないような福利厚生も用意してくれているんですね。

仕事好きな人じゃないときついよね

ここまで、フリークアウトの事業の伸び、待遇の良さを説明してきましたが、このようなベンチャー、フリークアウトで働く際に絶対覚えておくべきことがあります。

 

それは、仕事が好きな人間じゃないと続かないということ。よくいる、「会社に守ってもらおう」とか「定時で帰りたい」 みたいな希望を持った人は向いてません。

 

参照:ベンチャー企業ランキングは参考にならないので、経験者として転職したらお得な会社まとめとくわ

 

なので、明確な働く意図を持った人のみ、フリークアウトの求人に応募してみてください。

1000万DL超え!スマートエデュケーションの事業と採用が3年前と比べて大きく進化していたよ

こんにちは。タクスズキ(@TwinTKchan)です。

 

ブログ「らふらく」で過去にたくさん紹介していたスタートアップ。その中から、ランダムに選んで今はどんな事業をしてるのか?人を採用できるくらいの規模になってるのか?なんてことを書いていくこのシリーズ。

今回は、その第一弾です。そして、その一発目に紹介するのが教育系のアプリを開発する株式会社スマートエデュケーション。

 

今は、どんな感じになっているのか検証してみたいと思います。

当時は、売り上げランキング上位にいた

 ちなみに、ブログではこんな感じで紹介していました。

「おやこでリズムえほん」、「おやこでスマほん」などの教育系アプリを手がける会社です。カテゴリ別のランキングでは、何度も1位になっていました。

最近は、大人向けの教育系サービスが盛んになっていますが、これから幼児向けの教育というのも注目が集まるかもしれません。

幼児向けというのは、感覚的(視覚的)なものなので、言語が関係なく、世界展開も狙いやすいのではないでしょうか。

参照:株式会社クラウドワークス、freakoutなどイケてるスタートアップ7社に注目!求人を出す企業も

 

当時勤めていた会社で、教育系サービスを運営している部署があってそこに行きたかったので、教育系を注目してたんですよね。

他だと、キッパーとかスクーとかを見て気になるところは調査してました。

 

そうやって調査している中で、スマートエデュケーションがすごいと思っていたのはiOSの売り上げランキングでいつも5位以内にいたこと。

 

当時は、怪獣のアイコンのアプリ(名前忘れた)が上位に来ていて、当時会社で作っていたアプリと競っていたのをよく見ていましたね。

 

そうやって、当時から注目していた会社。今、何をやっているのか、採用はしているのか?などを3年ぶりに確認してみます。

 

アプリが1000万DL突破

今の状況を理解するのに一番役だったのがこちらの記事。

horiemon.com

 

この中で語られていて、衝撃的だったのが、アプリの総ダウンロード数が1000万を超えたこと。

その要因は3つで、1つがアンパンマンなどのIPを使ったアプリを出したこと、もう1つは海外展開を始めたこと、そして最後の1つがアプリストアでフューチャーしてもらえたこと。

 

キャラクターを使ってアプリを横展開

まず1つめですが、スマートエデュケーションの主力アプリだった「リズムえほん」「リズムタップ」シリーズにおいて、有名キャラクターを取り入れて横展開をしていったんですよ。

 

それが、「おやこでうたって!おどって!アンパンマン」、「ドラえもん おやこでリズムパッド」のように。

 

このように、基本システムに認知度のキャラクターを入れたことでダウンロード数を伸ばしていったのです。

 

子供向けアプリは海外展開しやすい

あと2点目は海外展開。

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こんな感じで海外にアプリを出してました。

 


Gocco Playroom - Fun & Interactive Playhouse for Kids By SMART EDUCATION, LTD.

 

このように、海外展開に成功したのは、知育アプリというのは感覚的に操作できる(言語を使わない)ので、日本と海外関係なく使ってもらえるんですよ。

 

これは、3年前に僕が指摘していた通り(ドヤ顔)。

 

感覚としては、カジュアルゲームに近いですね。アングリーバードとかロードランナーとか。こうしたグローバルに使ってもらえるジャンルってやっぱ広がりやすいですよね。

 

AppStoreでのフューチャーで広まった(ノンプロモ)

さらに、スマートエデュケーションのアプリがすごかったのがAppStoreでよく「おすすめ」のところでフューチャーされていたこと。

 

ここに掲載される基準は不明ですが、インタビューの中で池谷代表はこう答えています。

 

小さなお子さんやご家庭にいるお母さん方って、まだまだスマホやタブレットの利用率が低いですよね。だけど、うちのアプリみたいのがあると、そういう人たちも使いやすくなる。だから、フィーチャーにつながっているのではないでしょうか。

 

このように3つの要因でアプリのダウンロード数を伸ばしてきたスマートエデュケーション。3年前からぶれずに教育に関するサービスを提供し、順調にユーザーを増やしています。

 

その結果、資金もいろんなところから調達しているんですよ。

 

藤田ファンドから4億ほど

僕が記事を書いた時点で、スマートエデュケーションの資金調達総額は3億4916万2000円でしたが、それ以降で大型の資金調達をしています。

 

それがサイバーエージェント社長の藤田さんによる「藤田ファンド」からの投資。これで資金調達額は5.5億円になりました。

 

ちなみに、ここで投資を受けられたのは、代表の池谷さんが元・シーエー・モバイル(サイバーエージェントグループ)の出身であったことも大きいようです。

 

売り上げには波があって会社もピンチだった

このように、順調に調達をして、スタートアップとしてうまくいっているように思えますが、売り上げで見るとそうではないようです。

 

このように波があったんですよ。

 

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「苦境を乗り越える」ベンチャー・ファイナンスの実際―スマートエデュケーションにおける資金調達の谷(スタートアップ企業のビジネスプラン研究) – INDUSTRY CO-CREATION

 

ちなみに、灰色の部分は単体の課金で、アプリ内で1曲いくら、6曲まとめていくらで売っていたようです。

 

しかし、それでは売り上げが安定しなかったので、定期購読型(月額いくら)に切り替えていったんだとか。

 

それが緑色の部分ですね。そして、月額購読料が増えていったタイミングでなんとか資金調達。危機を乗り切ったわけです。

 

このように、危機を乗り越えたスマートエデュケーション、今はどんな人を募集しているんでしょうか。

 

メンバーは30名ほど

採用サイトを見ると、今はエンジニアを中心に採用しているみたいです。

 

WEBエンジニア|SmartEducation.inc

 

まずは、webエンジニア。こちら、サーバーサイドですかね。言語はPerlとRuby(たぶんフレームワークはRails)。

 

なので、インフラ周りの知識があったほうがいいでしょう。

 

なお、待遇はこんな感じ。

 

給与 600万円〜1500万円 経験・能力を考慮の上、当社規定により優遇いたします。

 

勤務時間 10時~19時 (職種によっては裁量労働制適用)

 

他だと、ネイティブアプリ(側)を開発するエンジニアも募集してます。

 

開発環境は、Unity, cocos2d-x, Objective-CやJava等だそうです。(僕がエンジニア時代、挫折した技術ですね)

 

インターンも募集中

あと、インターンだとプロデューサーやデザイナーの採用をやってます。どっちも有給っぽいので、学生さんはチャレンジしてみましょう。

 

なお、インターンから新卒で入った方もいるようです。意欲のある方はこういうところに早い段階で入っておいて株をもらって、上場まで頑張るとお金持ちになれますね。

 

覚えておきましょう。

ではまた!(提供:らふらく(@TwinTKchan)) 次回予告 「花金関係なく記事を書くわたし、問題ガール」